無窮のおもいめぐらしのなかで、
点は夢をみた 自分を知るという夢
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あらゆる形が生まれ
いろいろな体験を味わった
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点は風船のように どんどん膨らんで大きくなり
分離・分断して 希薄になっていった
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あらゆる存在の中で 比較的 自由度の高い
人間というものも 生まれた
人は自分が
石であったことを忘れ、草であったことを忘れ、
草むらの小さな羽虫であったことを忘れ、
水で暮らす魚で会ったことを忘れ、
鳥であったことを忘れ、
野山で暮らす獣であったことを忘れ、
川であったことを忘れ、
山で会ったことを忘れ、
雲であったことを忘れ、
あらゆるものへの感謝を忘れて
他に映る自分の影に怯えた
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そしてとうとう 分離の最果て まできて、
もうこれ以上は どうにもならない という極みで
収縮が 始まった
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希薄でスカスカであったものが、
ふたたび密に濃くなっていく
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最果てに いた者は
「おもい出して おもい出して
いつも 一緒だよ」という
点の 呼びかけに 気づき始める
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感覚を 精妙に保ち 感じること
存在の奥に 問いつづけること
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↓ところで
高次元ほど中心に近くなり
外周部が物質次元 (3,4次元 クラインの瓶の底 )
もともと 一体
